60代以上の83.7%が「自分の葬儀を準備していない」と回答。準備している人に聞いた”事前準備”の内容とは?

人生の終わりに向けた準備、いわゆる「終活」への関心が年々高まっています。テレビや雑誌で特集が組まれる機会も増え、エンディングノートを書店で見かけることも珍しくなくなりました。
しかし実際のところ、ご自身の葬儀について具体的に考えたり、準備を進めたりしている方はどれくらいいるのでしょうか。「いつかやらなければ」と思いつつも、なかなか手をつけられないという方も多いかもしれません。
そこで今回は株式会社NEXERと共同で、全国の60代以上の男女350名を対象に「終活と葬儀の事前準備」についてのアンケートをおこないました。
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「終活と葬儀の事前準備に関するアンケート」調査概要 調査手法:インターネットでのアンケート 調査期間:2026年2月20日 ~ 3月5日 調査対象者:全国の60代以上の男女 有効回答:350サンプル 質問内容: 質問1:ご自身の葬儀について、事前に考えたり準備したりしていますか? 質問2:どの程度進めていますか?(複数回答可) 質問3:終活や葬儀の準備を始めたきっかけは何ですか? 質問4:終活や葬儀の準備を始めていない理由は何ですか? 質問5:ご自身の葬儀の希望について、家族に伝えていますか? 質問6:どのような内容を伝えていますか? 質問7:伝えていない理由は何ですか? 質問8:葬儀について事前に決めておきたいことは何ですか?(複数回答可) 質問9:具体的に決めておきたいことと、その理由を教えてください。 ※原則として小数点以下第2位を四捨五入し表記しているため、合計が100%にならない場合があります。 |
質問1:ご自身の葬儀について、事前に考えたり準備したりしていますか?
まず、ご自身の葬儀について事前に考えたり準備したりしているかを聞いてみました。

その結果「している」と回答した方は16.3%、「していない」と回答した方は83.7%でした。
8割以上の方が、ご自身の葬儀について具体的な準備には至っていないという結果になりました。終活という言葉自体は広く知られるようになったものの、葬儀の準備を実際に行動に移している方はまだ少数派であることがわかります。
質問2では、葬儀の事前準備を「している」と回答した方に、どの程度進めているかを聞いてみました。

もっとも多かったのは「葬儀の形式を決めた」で59.6%でした。
次いで「依頼したい葬儀社の候補がある・相談した」が33.3%、「予算の目安を決めた」が22.8%と続きます。
まず「家族葬にするか、一般葬にするか」といった葬儀の形式や規模感など、大枠の方向性を決めるところから取り組んでいる方が多いことがうかがえます。
質問3:終活や葬儀の準備を始めたきっかけは何ですか?
続いて、葬儀の事前準備を「している」と回答した方に、準備を始めたきっかけを聞いてみました。
- 3年前に咽頭がんの手術をしてから。(60代・男性)
- 親を看取ったから(60代・女性)
- 家族になるべく負担をかけたくなかったので。(60代・女性)
- 喪主になっての大変さを味わったから(70代・女性)
- 妻に先立たれ大変な思いをしたことから、自分の場合は子どもたちに負担をかけないようにしている。(80代・男性)
ご自身の病気や体調の変化、大切な方との別れが大きなきっかけになっているケースが多く見られました。とくに「自分が喪主として葬儀を取り仕切った経験」から、残された家族に同じ苦労をさせたくないという思いが、準備の原動力になっていることが伝わってきます。
計画的に「今日から始めよう」と思い立つのではなく、人生の中で訪れる出来事をきっかけに、自然と考え始める方が多いようです。
質問4:終活や葬儀の準備を始めていない理由は何ですか?
一方、葬儀の事前準備を「していない」と回答した方には、その理由を聞いてみました。
- まだ早いと思う(60代・男性)
- 何をしていいのかわからない(60代・男性)
- まずは同居している親の終活・葬儀が先だから。(60代・男性)
- まだ元気なのでそういう縁起の悪いことはまだ考えたくない(70代・男性)
- 心理的な抵抗感、そして「まだ早い」という認識。(70代・男性)
もっとも多かったのは「まだ早い」「実感がわかない」という声です。60代・70代であってもお元気な方が多い昨今、葬儀の準備はまだ先のことと感じるのは自然なことかもしれません。
また、「何から始めればいいかわからない」という戸惑いの声や、「縁起が悪い」「考えたくない」といった心理的な抵抗感を理由に挙げる方も少なくありませんでした。
質問5:ご自身の葬儀の希望について、家族に伝えていますか?
続いて、葬儀の事前準備を「している」と回答した方に、ご自身の葬儀の希望を家族に伝えているかどうかも聞いてみました。

「伝えている」が87.7%、「伝えていない」が12.3%という結果でした。
準備をしている方のほとんどが、その内容をご家族と共有していることがわかります。事前に準備するだけでなく、きちんと家族に伝えるところまでセットで取り組んでいる姿勢がうかがえます。
では、どのような内容を伝えているのでしょうか。
質問6では「伝えている」と回答した方に、どのような内容を伝えているかも聞いてみたので、一部を紹介します。
- 家族葬でささやかにやってほしいと頼んだ(60代・男性)
- 他人に知らせず家族のみの直葬で(60代・女性)
- 海に散骨してほしい(60代・女性)
- 一番安い直葬で良いこと、誰にも知らせなくて良いことは伝えてある(70代・男性)
- 葬儀に関することはエンディングノートに全てを記入し、パソコンには資産の状況や保管場所などを子どもたちに伝えてある。(80代・男性)
- 延命治療の有無や火葬方法等について妻と相談してます。(80代・男性)
「家族葬」「直葬」といった簡素な形式を希望する声が多く見られました。また、散骨や樹木葬など、従来型のお墓にこだわらないご希望も目立ちます。なかにはエンディングノートを活用し、資産情報やパスワードまで包括的に記録している方もいました。
一方、「伝えていない」と回答した方は少数でしたが、その理由には切実な事情も含まれていました。質問7では「伝えていない」と回答した方に、その理由を聞いてみたので、一部を紹介します。
- 一人暮らしなので(60代・男性)
- 機会がない(60代・女性)
- 伝えるべき家族がいない(60代・男性)
- まだまとまっていないから(80代・男性)
おひとりで暮らしていて伝える相手がいないという回答は、単身高齢者の増加という社会的な課題とも重なるものです。このような場合、信頼できる第三者や葬儀社に事前に相談しておくことも、ひとつの選択肢になるのではないでしょうか。
質問8:葬儀について事前に決めておきたいことは何ですか?(複数回答可)
最後に、葬儀の事前準備を「している」と回答した方に、葬儀について事前に決めておきたいことを聞いてみました。

もっとも多かったのは「葬儀の形式」で75.4%でした。続いて「お墓・納骨(方法、時期、場所)」が54.4%、「参列者の範囲」が52.6%、「場所(葬儀場、寺、家など)」が42.1%、「費用・予算」が40.4%となっています。
質問9では、具体的に決めておきたいことを聞いてみたので、一部を紹介します。
- 残された人が迷わず葬儀を行えるように(60代・女性)
- 葬儀の形式、参列者の範囲。予算に影響するから。(60代・男性)
- 海に散骨してもらう。お墓を持ちたくない(60代・女性)
- 残された家族が何もない状況からでは面倒(70代・男性)
- 葬儀に関しては寺院にお願い、連絡は親族のみとする、現金の保管場所、口座番号などエンディングノートに記入するなど子どもたちに負担をかけない。(80代・男性)
- 跡継ぎに迷惑かけないように。(80代・女性)
理由として圧倒的に多かったのが「家族に迷惑をかけたくない」という思いです。形式や参列者の範囲は費用に直結するため、具体的に決めておくことで家族が判断に迷わずに済むという考えが多く見られました。
まとめ
今回の調査では、60代以上の83.7%がご自身の葬儀の事前準備を「していない」と回答しました。準備を始めた方の声に共通していたのは、「家族に迷惑をかけたくない」という強い思いです。
そしてそのきっかけは、ご自身の病気や身近な方との別れなど、必ずしも計画的なものではありませんでした。だからこそ、お元気なうちに少しずつ考え始めることが大切なのではないでしょうか。
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